当院 第1診察室の窓辺花壇には前院長が大切に育てた ミカンの木があります。
今年は 5月にたくさんの花が咲き そのままたくさんの実がつきましたので 只今 美味しそうに色づいたミカンが枝もたわわに実っています。冬場のフルーツの代表 「ミカン」 ですが 3年ほど前から 温州ミカンに多く含まれるβ-クリプトキサンチンの効果がとても注目・期待されています。農研機構果樹研究所は浜松医科大学健康社会医学講座、浜松市との合同調査(栄養疫学調査)でβ-クリプトキサンチンの豊富な温州ミカンの摂取が健康な骨の維持・形成に有用である可能性が見いだされました。ミカンといえば 他にも ビタミンC 、へスぺリジンなど体に良いものが豊富に含まれています。冬といえば ❝炬燵にミカン❞ 骨粗鬆症予防、風邪予防、高血圧予防、老化防止、美肌保持に・・・。 食べ過ぎは禁物ですが 1日2〜3個までがちょうどよいようです。
※ 腎機能の悪い方、透析を受けておられる方は生フルーツの摂取をお控えください。
それぞれの効能
☆ビタミンC
① コラーゲンの合成促進 ② LDLコレステロールの酸化防止 ③ ホルモンの合成促進 ④ 鉄の吸収促進 ⑤ メラニン色素沈着の抑制 ⑥ 壊血病(ビタミンC欠乏による血管脆弱性に伴う皮下や歯茎から出血する病気)の抑制
☆へスぺリジン
① 毛細血管の強化 ② 抗アレルギー作用 ③ 抗ウィルス作用 ④ ビタミンCの吸収を高める ⑤ 高血圧予防
☆βクリプトキサンチン
① 骨を壊す破骨細胞の働きを抑制(骨粗鬆症予防) ② 抗酸化作用(老化防止、風邪予防) ③ 発がん性物質の抑制
※ ミカン摂取だけでは十分な骨粗鬆症予防は得られません。 骨粗鬆症の方には適した治療をお勧めいたします。骨粗鬆症予防〜治療の基本は 食事療法+運動療法+薬物療法 の3本柱です。
☆ 当院では 骨粗鬆症の評価に 血液検査、レントゲン検査、骨密度検査など随時受け付けております。検査結果に応じ 適した治療方法をご提案させていただきます。お気軽にお申し出ください ☆