リウマチ専門医として
関節リウマチ患者さんの診断・評価・治療は、この10~15年間で大きく進歩しました。少し前までの関節リウマチの治療は、痛みを抑えることが目標でしたが、メトトレキサートや生物学的製剤などの出現により、多くの患者さんの痛みをすっきりとることができるようになりました。さらに病気の進行をほぼ止めてしまうことも可能になりつつあります。
現在、関節リウマチ治療は、単に痛みをとることではなく、関節リウマチによる炎症を抑え、さらに関節リウマチで関節が破壊されない(変形をさせない)ようにすること、そして関節リウマチ患者さんであっても、ごく普通の生活ができるようにすることを目標として、関節リウマチの治療を行っております。
最近では 治療と治療に対する考え方の変化に伴い、医師以外の職種(例えば看護師やリハビリスタッフなど)も関節リウマチ治療に携わる必要性が生じてきています。当院でも患者さんにより良い治療を行うために、医師はもちろんのことスタッフにも勉強する機会をもうけていきたいと思っています。そしてチームとして最新の知識をもって、関節リウマチの治療にあたりたいと考えております。